はじめての凍結胚移植の結果
「あーーー、ちょっとねーー!数字上がってなかったねーー。」と、先生。
ダメだと分かって聞きに来ているのに、やはり、涙がボロボロ溢れました。看護師さんが、ティッシュとゴミ箱を側に置いてくださりました。
今回は着床できなかったようです。
今後のことは、旦那さんと話し合ってから決めるけど、1回ダメだったからと、ここで諦めるのは惜しいと仰っていました。
顕微授精で胚盤胞は最終的に1つしか取れなかったけど、卵巣機能はちゃんと動いているので、次回、採卵するとしても、少し注射を増やすくらいで同じ方法で行うとのことでした。
また、前回の採卵は地獄だったので、今度は静脈麻酔で寝ている間にやりましょうとのこと。
もし、次に「やるぞ!」となったら、生理の3日以内に来てくださいとのことでした。
分かっていたのに、涙が止まらず。
お会計を待っている間も必死でこらえましたが、溢れる涙を拭きながらでした。
そういえば、クリニックに通ってから今まで、待合室で泣いている人を見たことがないな、と思いました。
みんな、どの段階にいるのか分からないけど、私みたいに移植が成功しなかったり、さらには着床したのに流産になってしまった人もいるはずです。
はぁ、こんなことで人前で泣いていてはダメだと思いつつ、そう思うほどに自分が弱くて情けなくて、涙が出るのでした。
お会計後、受付の方に「安静室で休んでいきます?」と聞かれたけど、お断りして、涙を堪えたり拭ったりしながら、家に帰りました。
家に帰るともう、声もあげて泣いて、昨日の夜、よく眠れなかったこともあり、気づいたらお昼頃まで寝ていました。
本当は午後に会社に行く予定だったけど、上司に休みの連絡を入れました。
通院のあとで「体調不良で休みます」とメールしたので、もしかしてつわりと思われないか気にもなりました。
旦那さんからは、「しょうがないよ。でも、二人で楽しく暮らすことが大事だからね」とラインが来ました。
体外受精にたどり着くため、子宮筋腫とポリープの手術を2回も受けて、毎日注射打ち込む日々を乗り越え、採卵では麻酔が効かずにトラウマになり、祈るような思いで出来た胚盤胞。
前回の採卵のあとは、「もう、こんな思いするならやりたくない!」という気分でした。
でも、女性の特徴なのか、痛みというものは忘れていくものなのかもしれない。
また、2回目のポリープ手術のときの静脈麻酔が身体にまったく負担がなかったから、あれなら大丈夫かもと思っている自分もいる。
旦那さんが帰ってきたら、ふたりでよく話し合おう。
だって今はまだ、ポリープをとった後のゴールデンタイムだから。