大学病院から、海の見えるレディースクリニックへ
凍結胚を保管していただいているレディースクリニックにて、移植前のポリープ除去手術の予定を立てたものの、後からキャンセルされてしまったのが、前回までのお話でした。
わたしの場合、以前通っていた大学病院で子宮頚がんの円錐切除手術をしていたり、子宮筋腫とポリープを切除した過去があり、病歴含めて情報をもっている大学病院で手術したほうがいいという判断でした。
というわけで、紹介状を持って、大学病院に出戻り検診に行ってきました。術前検査として子宮がん検診を行い、かつてお世話になっていた先生と再会することになりました。
ぶっきらぼうでやる気がないと思っていたおじさん先生も、久しぶりに伺うと、少しだけ親身になって優しくなった気がしました。
で、手術の件なのですが、やはり2泊3日で早くて3月末とのお話をいただきました。
急いだからできるわけではないと思うけど、貴重な38歳の数カ月を、何もせずに待つことなんてできません。凍結胚もあるし、もっと早くできませんか?とゴネてみたところ、先生から意外なご提案をいただきました。
おじさん先生は、金曜日だけ、神奈川県にあるレディースクリニックに勤務しているとのことです。そこでなら、ポリープ手術は日帰りでできるとのこと(!)
神奈川県といっても、海に近い奥まった場所なので、どうかと思いましたが、乗換案内で調べたところ、電車で1時間かからずに行けることが分かりました。
しかも、お話を聞いた日に、そのままレディースクリニックに行けば、週末の金曜日に手術できるとまで言ってくださったのですが、そこは仕事の調整が難しいので1ヶ月見送り、来月末(生理のあと)に行うことになりました。
2泊3日を半ば覚悟していたから、それが日帰りになったことで、なんだか、気持ちがとても楽になりました。そもそも、ポリープ手術って、他では日帰りが普通なんですね。
大学病院での手術の場合、2泊3日という拘束期間とベッド代問題があるのですが、なにより辛いのは、相部屋の場合、他の婦人科系患者さんと一緒になることです。
大学病院の場合、乳がんや卵巣がんなど、重い症状を抱えた患者さんが多いのです。しかも、カーテンで隔てられているだけなので、病状の話とか、泣いている声とか、聞きたくないことまで聞こえてきます。特に、小さな子供のいる母親の乳がん率が高いように感じました。自分の手術のことなんて、ちっぽけなものだと思うと同時に、いろいろと考えさせられるものがありました。
そんな「いつもと違う」精神状態で大学病院の立派な手術室に入るものだから、過去2回の手術前はメソメソしてしまって、看護師さんに慰められながら麻酔を受けました。(気づくと終わってるのですが…)
今回、わたしが不妊治療を挫けそうになった原因は、手術そのものや、延期の件ではなく、大学病院2泊3日という点だったようです。
結果的に、大学病院ではなく、おじさん先生の属するレディースクリニックでできることになり、本当によかったです。
おじさん先生を信じる気持ちで安定して、前向きになることができました☆
というわけで、2月末までは避妊期間でもあるので、今週と来週は飲みの予定を入れました。
久々の焼き鳥とビールを楽しむぞ♪
ポリープ手術が先延ばしになった件
お正月のお気楽タイミングではできなかったようで、次の子宮内ポリープ切除手術のステップのため、久々にレディースクリニックに行ってきました。
先生とお話して、今月末に手術を行う日程まで立ててから、大どんでん返しされました!
わたしの場合、昨年、大学病院でポリープ切除手術を行っているため、先方の方が情報を持っているから、大学病院で手術を受けてほしいとのこと…。
え!!!先に言ってよ!!!!!
この1ヶ月、なにもしないで待ってたんだよ。だったらその間に大学病院で初診を受けて、手術日程も立てられたはずでは…。
というわけで、レディースクリニックの紹介状を受け取って、再度、大学病院を受診することになりました。。とほほほほ。。。
レディースクリニックだったら日帰り手術だったところ、またも2泊3日コースだよ。そして、やる気ないおじさん先生の診察を受けなくてはいけないのか…。大学病院の場合、なにかと時間かかるし…。
日帰りから2泊3日の差たるや。
簡単にできる人もいれば、何度も手術したり、採卵の麻酔が効かなくて死にかける人もいる。
一気に、力が抜けていく感覚です。山頂目前だと思っていたのに、まだまだ8合目だったみたいな…。
旦那さんには、はっきりと、「こんなに何度も手術しながらなんて、続けていられない」という話はしました。
そもそも、わたしたちの場合、最初から「どこまでやる」ということを決めずに不妊治療を始めました。
金銭面でも、二人ともフルタイムで働いていることもあり、「お金で悩むなら選択する」というポリシーで治療を選んできました。
その場合、どこまででも続いてしまいそうなのですが、やはりわたしの心と身体の限界もあることに気づきました。
そんなときにTwitterで、全く知らない人ではあるけれど、40過ぎてから養子を迎え入れた人の幸せそうなツイートを見ました。どこかの会社の経営者の方のようです。
特別養子縁組って、敷居が高いとよく聞くけど、年収とか年齢とかその他のバックグラウンドとか、どんな条件が必要なのか調べてみたいと思いました。
無駄に治療に高額つぎ込むなら、養子を迎え入れる手もあるのかもしれない。
ただ、冷静にいまの自分の状況を考えると、「おともだちが持ってるから、わたしもお人形が欲しい」という考えのような気もしてしまいます。
旦那さんの考えでは、もしもできなかったとしても、金銭的余裕はできるわけなので、夫婦で旅行したり、趣味や家にお金を使って、幸せに暮らしたいと言っています。
わたしも独身時代は休みのたびに、バックパック背負って旅に出ていたので、まだまだ行きたいところ、観たい景色、食べたいものはたくさんあります。
深く考えず「できて」しまったら、もう、人生の優先順位は決まってしまいます。
わたしの場合、年齢的な焦りはあるけれど、今後の生き方、やりたいことを、よくよく考えていきたいと思いました。
(これも、自分を一生懸命クールダウンしようとしてるなぁ)
ついにきた!親友からの報告。
1ヶ月間の通院なし生活で、今日は出張先まできています。仕事の大事な時期に、妊活休止になって、日々、ばりばりモードで仕事に楽しさをもって臨んでいました。
昨年から妊活は体外受精モードに切り替わり、仕事より通院を優先していたので、久々に仕事に全力を捧げられる状態になって、楽しめている自分にびっくりしました。
おそらく、この仕事モードも期限があるから、がんばれているんだろうな(笑)
そんな中、ついに親友からラインが来ました。
「実は、生理が来てないの。自分で検査薬使ってみたら、陽性だった。」
………!!!!
友達のほうが一年後に結婚したし、最近になって妊活始めるって言うから、わたしの知りうる情報を提供していたのに。
旦那さんの精液検査はこれからって言っていたのに。
そして、畳み掛けます。
「今になって、不安になっちゃった。つわりのこととか、耐えられるかなとか。」
………え?望んでいたんじゃないの?
つわりが不安とか言われても、わたしは経験者じゃないし、つわり来てないし、それどころか、何回も通院したり、苦痛も味わってきて、きっと、つわりが酷くても、喜んで受け入れる準備できてるし。
旦那さんといる休日に連絡が来たのですが、旦那さんには何も言わず、そのショックを隠しながら、必死で
「おめでとう。教えてくれて、ありがとう。」
と返しました。
ショックでご飯が食べられないと思ったけど、お腹は空いて、ご飯は食べて、いざ、寝ようとしたときに、涙が止まらなくなりました。
ブログでよく読んできた、妊活あるあるだと思うのですが、いざ、自分の身に降りかかると、涙が止まらなかったです。
せめて、生理がきてないことと、検査薬のことだけ教えてくれてたら、喜べたかもしれないけど、つわりが怖いとか、わたしの気持ちを考えない発言に、傷ついてしまいました。
ひとしきり、旦那さんの胸で泣きながら文句を言って、気がつけばぐっすり眠っていました。
次の日、会社からの帰り道、ふと、
「はじめての出張、不安だなぁ」と頭に浮かんできて、Twitterにでも投稿しようと思ったときに、気がつきました。
わたしは仕事で飛行機に乗り、自費で延泊して旅を楽しんでくる。旅行に行きたくても行けない人もいるのに、そういう人にとっては、傷つくのかな、鼻につくのかな…。
いまのわたしの状態からして、親友の報告に必要以上に傷ついてしまったのだけど、関係性としては、同じようなことかもしれない。
そう思い、自分を納得させることにしました。
そして、周りの人の気持ちを気にせずインスタにも「空港なう」的な投稿をアップしてみました(笑)
親友は、「あした病院に行ったらまた連絡するね」と言ってましたが、連絡は来ません。
心からおめでとうと言えるには時間がかかりそうなので、それまで放置しておこうと思います。
オフなお正月
あけましておめでとうございます。
この正月は、のんびりぐーたらな休みを過ごしていました。クリニックでの妊活は一時休止なので、ほんとうにゆったりとして、久々に愛情表現としてのタイミングも楽しめました(笑)
年末年始、わたしの父は一人で海外旅行、兄家族は奥さんの田舎へ帰省していたため、わたしの方の集まりは母とうちら夫婦のみ。家で鍋をつつくこぢんまりとしたお正月を過ごしました。
旦那さんの方は、ふたりの妹さんがいるのですが、そのうちの一人は3歳と小学一年生の子持ち。ちびっこ達に、たくさん遊んでもらいました(笑)
ふたりの妹さんのうちの、子供のいない夫婦は、昨年途中までは不妊治療をしていたのですが、いちど全てを辞めたとのことで、大人はみんなお酒を飲んで、楽しむことができました。
身内と一緒にいる分には、特にプレッシャーをかけられることもなく、平和に過ごせて幸せです。
いま思い返しても、昨年の後半は通院がんばったなぁと、自分で自分をほめてあげたい気分です。
今月はよいチャンスなので仕事の3泊出張を入れました。妊活から解放されて、お仕事がんばるモードです。
そして、後半は生理がきたら通院再開。ポリープ手術からの移植へ突入です。
妊活・仕事・プライベートのオンオフ切り替えて、気張らず過ごしていこう。
本年も、よろしくお願いいたします。
やらないと損!ふるさと納税☆
二人暮し共働きの我が家は、普段、公共施設を利用する機会もなく、税金に助けられてると実感することはありません。
それどころか、働いても税金は出ていくばかりで、不妊治療の医療費は保険もきかず、毎回のように請求される大金に、モヤモヤ思うばかりです。
そんな中、ふるさと納税という制度は、住民税と所得税を取り戻す、素晴らしい制度。
毎年、計画的にと思いながら結局、年末にかけこみ納税になってしまうのだけど、いままで寄付してきた都市から、おすすめの3都市を書いてみます。
ワンストップなら都城市
納税先の市区町村が5都市以内の場合、ワンストップ特例の申請書を出すだけで、面倒な確定申告をしなくても済みます。
その場合、1つの都市に集中させると申請自体も一回で済むので、らくちんなのです。
宮崎県の都城市の返礼品には、使いやすい冷凍肉やハンバーグがあるだけでなく、「タマチャンショップ」という自然食品もあるため、我が家は毎年、寄付しています。
雑穀米や九州パンケーキがおすすめ♪
MK-9003_自然食を楽しもう。タマチャンショップ大人気4種セット - 宮崎県都城市 | ふるさと納税 [ふるさとチョイス]
※医療費控除の申請のため確定申告を行う場合、ワンストップ特例は無効になり、ふるさと納税も確定申告する必要があるので注意です!
夏に食べたい揖保乃糸 太子町
常温保存できて、夏に簡単に食べられる素麺も、毎年、返礼品としていただいています。
今年は揖保乃糸の麺つゆもいただいてみたところ、これが我が家のヒットでした☆
手延素麺揖保乃糸 特級60束入り - 兵庫県太子町 | ふるさと納税 [ふるさとチョイス]
揖保乃糸めんつゆ ストレート 300ml×12本 - 兵庫県太子町 | ふるさと納税 [ふるさとチョイス]
駆け込みで迷ったら、来年に持ち越しの宗像市
駆け込み納税しようとしたけれど、どれにしようか決められないときや、あとで焦らずゆっくり選びたいときは、福岡県宗像市の「あとでゆっくりコース」がおすすめです。
海鮮や鍋セット、果物など、いろんな特産から選べます。
Y005 あとでゆっくり選べる!5万円コース - 福岡県宗像市 | ふるさと納税 [ふるさとチョイス]
※残念ながら、今年の五万円コースは売切れてしまったようです。
がんばって働いて、税金払っているのだから、ギリギリまでふるさと納税しないと損!!
我が家の今年の寄付は終了したけれど、来年こそは、計画的にしよう…♪
凍結たまごができて、ひとやすみ。
前回は、愚痴の日記になってしまいましたが、今思えば、自分にゆとりがなかったみたいです。
それもそのはず、あれだけ痛い思いをして採卵して、たった2つ残った受精卵が胚盤胞になるか否かの結果待ちだったのです。
結局、2つ残った受精卵のうち、1つは萎んでしまったとのことで、晴れて1つの胚盤胞を凍結することができました。
不妊治療って、ほんとうに一喜一憂。
いつでも穏やかになんていられないですね。。。
これからの予定としては、ポリープ切除してから移植です。ポリープ切除の手術は、生理の終わった頃がいいとのことですが、次回の生理が年末にかかりそうなので、次の周期はいっかいお休み。
1月の生理の終わり頃に手術をして、2月の周期で移植です。
というわけで、一時的に通院から開放されて、ゆったりと年末年始が過ごせそうです。
不妊治療の進展に、その都度心が乱され、不安に思うたび、最後の最後では、
「なるようにしか、ならない。なるようになる。」
と思って心を落ち着かせています。
2019年は妊婦さんとして過ごしたいと思っているけども、なるようにしかならないから、心も身体も健全に。
なるようになるのを、祈っていよう。
忘年会ハラスメント(´・ω・`)
この週末は、趣味仲間の忘年会と、女子友のクリスマス会に行ってきました。
やはり、友達とはいえ、なんだかんだで、普段会わない人たちに会うとモヤモヤします。
■おっさん(友人)のセクハラ発言
趣味の集まりは30代から50代までの年齢層がいます。結婚してからはあまり顔を出していなかったけど、久々だからみんなの顔を見に行こうとしたのですが、仲間の中の50代おっさんに会うなり言われました。
「そろそろ、できたかなー?(お腹見ながら)」
それに対して、
「いま妊活中で、まだです」と答えると、
「そうか、ヤリまくりなのか!」
と。。。。そうか、そういう考えになるのか。。。。わたしも、場の雰囲気を壊したくないのと、悲しい気持ちと憤りで、少し半ギレで、
「逆にやってないですよ。不妊治療中なので、確実な方法です!」
と言い返しました。女友達がフォローしてくれたけど、なんでそんなことを言われないといけないのかなと思いました。あとから考えると、そんな正確な近況を話さなくてもよかったと後悔です(笑)
その忘年会自体は、それ以降はおっさんと話すことなく楽しい気持ちで終わりました。
帰ってから旦那さんに報告したところ、一般企業では、そんな発言をしたら一発アウトだけど、そのおっさんはフリーで仕事をしているので、コンプライアンス研修を受けてないだろうし、民度が低いから仕方がないと言っていました。
昔から、そういうおっさんだったわけだし、仕方がない…。そう、自分を納得させました。
■誰が料理するの問題
次の日は、前回参加を見送った、10年以上付き合いのある友人の女子会です。
今年生まれた子を「お祝いしなきゃ」という思いと、年末だし、みんなの顔を見ておこうという気持ちで参加しました。
今回は子持ち2人、独身3人、既婚子なしのわたしの6人でした。
参加する前からのモヤモヤ。
ライングループで、当日のご飯についてやり取りがあったのですが、前回は子持ちのこが多かったのでピザをデリバリーしたみたいでした。
「今回もピザでいこうか」というアイデアが出たので、それにみんなが乗っていました。
でも、最後の最後で子持ちのこが「去年は鍋やって美味しかったよね〜」と覆す発言。
内心、(誰が作るの?誰が片付けるの?!)と思いながらコメントしないでいると、なんとなく鍋に決まりました。
当日、案の定、子持ちの子は子どもの面倒。
未婚の子はそれを見てる。
しかたなく、寒い台所で材料を切るわたし…。そこに、「なにか手伝えることある?」と来てくれる未婚の友人。
はぁ、やっぱりこうなった。
食べたいって挙げるだけ挙げといて、作るのはわたしたち。洗うのもわたしたち。
だから、ピザにしたかったのに…。
■不妊治療は気遣われない
こんな記事がありました。
東洋経済オンライン - 子育て中の女性ばかり手厚くされがちな昨今。「私ばかりが損をしている」そんな思いを、どうしたらい... | Facebook
そりゃ、子育ては大変だと思うし、いっぱいいっぱいになってしまうのも、経験ないけどなんとなく分かる。
でも、普通に仕事している人がいる一方で、何かしら事情を抱えながら通勤している人もいる。
いまのわたしのように、不妊治療してる人もいる。
不妊治療は、身体は無数の針を刺されるし、時には手術もするし、できるか保証のない中手探り状態だし、金銭的なバックアップはないし。(夫婦でフルタイムで働いてると)
今年産んだ子のかかった費用より、今年のわたしの不妊治療費のほうがかかってるよ。
産休育休制度はあっても、不妊治療休暇なんてないし。
わたしの職場の場合、頻繁に休みや遅出・早退がある中で、同僚は嫌な顔せず、通院に送り出してくれています。
そのくせ、わたしはわたしで、心が広くないので、この前だって、満員電車にベビーカー広げて乗り込まれたときに嫌な顔をしてしまったけど。
いろんな事情を抱えて働いているひとがいます。そういう背景まで、想像できる自分でありたいです。
少しでも余裕ある方が広い心で受け止められる、優しい世界が理想だなぁ…。